大阪で生まれた男やさかい、
ギャグを交えなければ気がすまない。
シュン君との掛け合いも、
ラインで打ち合わせて仕込んであった。
けれどももちろん、
メグのために、
天に召されたお父様のために心を込めて、
それがコンセプトだった。
メグをメグたらしめたお父様。
たった一度、病床でお会いしただけだったけど、
ホントに素敵な、かっこいい人だった。
だから一生懸命、語った。
緊張したけども、
思いは伝えられたんじゃないかと思う。
あとで知らない何人かの人が、
涙が出そうになったと伝えにきてくれた。
新郎新婦が各テーブルを回る時、
「河童、大人気じゃ」
とメグが耳打ちしてくれた。
よかった。
相棒としての役目は果たせたようだな。
メグの歩みを紹介するナレーションの中には、
ほとんど誰も気づかなかっただろうけど、
ぼくと出会えた喜びが織り込まれていた。
ありがと、相棒!
最近の流れなのか、
ふたりの好みだったのか、
披露宴の構成はとてもシンプルだった。
それだけに天真爛漫なメグの姿が浮き彫りになり、
飾らない笑顔が誰をも魅了した。
チャペルでのお母様との入場から、
披露宴のお開きまで、
ずっとメグはいつものメグであり続けた。
誰もが幸せな気分になった。
会場を出てお見送りのとき、
非常識だったのだろう。
掟破りなのだろう。
ぼくはメグとハグをした。
あきれた人もいたかもしれない。
お叱りがあってもしかたがなかった。
「ま、相棒だから(しょうがない)ね」
誰かのそんな声が聞こえた。
こうしてメグは、
長い道のりを旅立っていった。
行ってきな相棒。
大丈夫。
何があっても君はメグだから。
そして君の相棒はいつも変わらずその場所にいる。
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